紅楼の夢
最近、最愛の小説「紅楼夢」を読み返っている。
中国史上、四大名著と呼ばれる「水滸伝」、「西遊記」、「三国誌」、「紅楼夢」の4冊の古代の小説なかで、私のもっとも好きなのは「紅楼夢」。「水滸伝」、「西遊記」、「三国誌」は歴史に実在する人物をベースに描いた作品に対して、「紅楼夢」は完全にfictionの話なのだ。
作者の曹雪芹は清の時代の高官の孫で、祖父の時代は権勢絶大の名門だったが、政治闘争で負けてしまい、彼の時代になると既に一文無しになっていた。彼自身は雲から泥に落ちたこのプロセスを見て悟りを開き、10年も?の歳月を掛けてこの小説を書いて、50代で死んでしまったのだ。
「紅楼夢」は何を書いているかについて、中国では「紅楼夢学」があるくらいいろんな説があるが、基本的に名門家族が「栄」から「荒」への悲劇なのだ。古代中国の食文化・茶文化・行楽・詩賦・教育・奢侈生活等等集大成と言えよう。
私が注目しているのは小説の中の何十名もの人物。以前中国の小説は王朝の統治を維持する視点からか、組織の切り口から人物の理想化することが多いが、この作品だけは、ficationだが、individualの人物(特に美しい若年の女性)の性格をありのまま、そしてこの大きい変化を迎えたときの赤裸々の気持ちや態度を描写し、また前世今生の因果関係でその必然性を説明する。中国では珍しい現実的で、誰でも知るようなキャラクターを一杯作った作品である。
読む度に、曹雪芹が偉いなぁと思ってしまう。これだけの人物をこれだけ真実に描写できるのは、作者が相当に人を見ている、sensitive且つ人生に対する認識が深いに間違いない。彼は後世に名を残す小説より、自分の血肉で心の中にある世界を書いただけだと思う。50代でpass awayだとしても、このような人生、ステキだね。
「紅楼夢」について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%85%E6%A5%BC%E5%A4%A2
http://www.amazon.co.jp/%E7%B4%85%E6%A5%BC%E5%A4%A2-1-%E5%B9%B3%E5%87%A1%E7%A4%BE%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC-162-%E9%9B%AA%E8%8A%B9/dp/4582761623/ref=pd_sim_b_10
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